学生服リユース等の普及

学生服の必要性の意識調査

 
貧困問題の深刻化や感染症拡大など生活スタイルが変わる中で、学校に関わる用品の購入の仕方も変わっている状況です。全国の保護者の方々のリアルな声を集めるため、定期的なアンケート調査を行っています。熱心な保護者さんたちに支えていただき、1回あたり500件以上の声が寄せられる絶大な信頼度を誇るデータが収集されています。データは随時公開し、各方面の政策形成や企業のマーケティング等に活用されています。
 
学生服リユース総研(アンケート調査データ報告)

NPOの活動に関する研修及び講演活動

 
全国で随時研修会や講演活動を行っています。ソーシャルビジネスの事例としても注目いただいき事例発表も多く行っています。また、意識調査事業から読み取れるこれからの教育環境支援、さらにひとり親支援や貧困対策など政策形成にむけたセミナーや、マーケティングデータをどう読み取るか解説するセミナーなども開催しています。

 

学生服リユース業界の
健全な発展へ貢献

全国学生服リユース店への認定制度

 
全国的に学生服リユース店が急速に普及してきており、中にはいかがわしさ半分で運営している店が出てきているとの指摘もあります。安心してリユース店を利用できるための基準を整備し、それを満たしたショップを認証する制度を作っています。

 

持続可能な社会に向けた研究教育
新しい教育環境のあり方の創造

共同研究、SDGsワークショップ事業

 
学生服の生地についての環境問題の共同研究、SDGs講演やワークショップなどにより学生服リユースによる貧困対策および環境問題への意識啓発を行っています。

学校の校則と学生服の問題についての比較研究

 
近年、「学校校則」の問題が顕在化しつつあります。昔の慣習で残り続けているが現代社会にはそぐわない校則、明文化されていないが下級生が何となく守らなくてはいけない暗黙のルールなどが、子どもの学習環境を蝕んでいるという指摘があります。変えたいと思っても声を上げづらい、どこに相談したら良いかわからない。数年間我慢しておけば良いから穏便に済まそう。そうした背景からなかなか変わりづらいのが実情だと思います。全国的なネットワークを活用し、保護者や生徒さんから声を集め、各地の現状をまとめています。

 

地域の子育て拠点づくり

子育てママの相談事業

 
地域に暮らす保護者さんが気軽に相談できる場づくりを進めています。香川県高松市の学生服リユースさくらや本店に併設された子育て支援拠点「おとなり」、世田谷区自由が丘で定期開催している「月イチ相談会」など、様々な形態で実施中です。

子育て支援拠点調査、開設支援事業

 
各地域の子育て団体へのヒアリングやノウハウ支援を行っています。学生服リユース店が子育て支援拠点を開設したいという要望も多く、無理なく実現していけるために様々な支援を行っています。

 

環境普及事業

環境普及事業

 
リサイクルができずに廃棄せざるを得ないものを、捨てずに新しいアイデアで別のものに生まれ変わらせることを「環境普及事業」と呼びます。回収された学生服の中にはリサイクルできる状態になく廃棄になってしまうものもあります。そうした学生服を用いて、エコバッグや新しいファッションの創造を行っています。理事長の馬場の思いつきで生まれた「セーラー服エプロン」は、2018年にドイツの展示会で出品されるなど人気を博しています。こうした作業も福祉作業所と連携しており、また、日本の学生服文化の世界への発信にもつなげていきたいと考えています。

 

アウトリーチ支援

学校用品支援移動バザー

 
困窮家庭は「情報貧困」とも言われ、せっかくの支援情報が必要な人に行き届かないという問題があります。学校用品の貸し出し支援を移動バザー形式で行い、敢えてSNSではなく学校という固定の場で行うことで困窮家庭やその予備軍の把握を行っています。親だけへのヒアリングではなく子供の振る舞いも見ながら、支援が必要と判断した場合は地域の委員さんや支援機関との連携を図っています。